仙台・話題の現場 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。 |
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2011年の東日本大震災で津波被害に遭った若林区の旧荒浜小学校が震災遺構として保存され、 一般公開が始まったというので見てきました。校舎南側の校庭だった場所はアスファルトが敷かれて 見学者のための駐車場になっており、早くも多くの人が訪れていました。 校舎北側には体育館とプールがありましたが、それらは撤去されて事務所と見学者用のトイレが設置されました。 校舎の中のトイレは撤去されて使用できません。 旧荒浜小の周囲はガレキや建物が全て撤去され、町の痕跡が何もなくなっていて、 この場所を訪れるだけでも津波被害の大きさが実感されます。荒浜地区では約200人の犠牲者が出ました。 校舎の前には、壊れた二宮金次郎像が置かれていました。 津波で南西に約100mほど流され、8か月後に発見されたそうです。 今回は校舎を外側から見て回りたいと思います。写真の右側が海の方向なので、 そちら側の破損が激しいですね。津波は2階部分まで達したそうですが 破損した状態を現状のまま保ちつつ耐震補強などの改修工事を行いました。 明治6年に創立された荒浜小学校は、震災後には東宮城野小学校に間借りするかたちで 授業を行っていましたが、2016年3月に七郷小学校と合併し閉校となりました。 校舎自体は耐震補強されたこともあり、震災遺構として津波被害を伝える施設であるとともに 津波が起こった時の避難所としても利用されるようです。ちなみに震災当時に荒浜小に避難した人たちは 屋上に逃れて全員が無事救助されたそうです。 校舎北側の体育館跡には、震災前の体育館の姿と被災した時の状況を記したパネルが設置されていました。 校舎は全方向から見ることが出来たので北側からも見てみました。 校舎の北側には給食室があったようです。 窓ガラスは全て無くなっていて、ガラスの代わりに金網が張られていました。 震災遺構として改修された際に北側に新たなエレベーターが設置され、屋上まで直接行けるようになっていました。 校舎の外観を見てまわっただけでも津波被害の状態がわかりますね。 次回は校舎の内部を見ていきたいと思います。 |
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