仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 379
さくら野百貨店が自己破産
撮影2017年2月下旬
 
JR仙台駅前にある「さくら野百貨店仙台店」を運営する株式会社エマルシェが2月27日に自己破産を申請、
さくら野百貨店仙台店は27日から閉店してしまいました。



 
河北新報などの地元メディアによると現在、土地や建物は複数の会社や個人が所有していて、
エマルシェが賃貸して百貨店経営をしていましたが、売り上げが落ち込んで賃料が支払えなくなったことが
破産の原因だそうで、負債総額の約31億円は大部分が未払いの賃料だということです。



 
約120人の従業員に知らされたのは破産申請する前日のことだそうで、本当に突然の決定だったようです。
仙台駅前ではエスパル東館やパルコ2などの商業施設が相次いでオープン、市内で最も賑わう場所になりましたが、
古い百貨店にとっては、逆に客を取られてしまうことになってしまったのは残念ですね。



 
この日も店の入り口には多くの人が集まって急な知らせに驚いた様子でした。
ただ、高齢の人が多いことが若者の百貨店離れによる経営不振を物語っているようでもありました。



 
入り口には閉店の知らせや弁護士による公示などが張り出されていました。



 
建物の所有者は別で、さくら野百貨店もテナントのひとつとして入居していた形だったので、
さくら野以外のテナントは通常通り営業を続けていました。青葉通側の1階には去年入ったばかりの
ドコモが営業中でした。



 
駅前側の2階では、H&Mが通常営業を続けています。
また、6階と7階のブックオフなど、店内では複数のテナントが営業中です。



 
今後は、さくら野のかわりに別のテナントが入居するのか、建物自体を建て替えるのか等、
まだ不明ですが、不動産の所有者が複数いて権利関係が複雑だということなので、
本格的な再開発をするにしても時間がかかりそうですね。



 
突然解雇を言い渡された従業員の人たちには、早くも藤崎百貨店やドン・キホーテなどが
再雇用への名乗りを上げているそうですが、1日も早く新たな雇用先が見つかって欲しいものですね。



 
昨年は、丸光デパートとしての開業から70周年を記念して様々なイベントを開催しましたが、
売り上げ増には繋がらなかったようです。また、青森、弘前、八戸、北上の各さくら野百貨店は
2005年から別会社になっていて、仙台店の破産とは関係なく営業を続けていくそうです。



 
仙台駅前の超一等地での自己破産には驚きました。また長年、駅前の顔として存在していた
百貨店が無くなるのは残念なことですが、立地としては最高の場所なので
今後の再開発には大いに期待したいものですね。








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