仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 184
愛宕上杉通沿いの最新状況
撮影2012年2月下旬
 
今回は仙台市中心部を南北に通る幹線道路のひとつ、愛宕上杉通沿いの最新状況を見てきました。
地下鉄東西線、五橋駅付近から北へと向かって行きましょう。



 
五橋駅の北出口のすぐ前にあるNTT東日本の五橋ビルでは、震災で崩落した外壁の補修工事中でした。
NTTは一番町に新ビルを建設して、市内各所に分散している機能を集約させる計画ですが、
このビルはどうなるのでしょうね。移転した場合の跡地利用も気になります。



 
NTTの北隣には、アパのアップルタワーズの高層マンション群とホテルが立ち並んでいます。
さすがに最新の建築だけあり震災にも無傷のようです。



 
その向かい側では青いシートで囲まれた区画がありました。ウリ信用組合宮城支店の建て替え工事現場です。
こちらは古いビルが震災で被災したための建て替えで、今年9月頃に5階建の新ビルが完成予定だそうです。



 
新寺通との丁字路を過ぎると、仙台駅前の繁華街へと入って行きます。
左側の住友生命ビルの前に、解体中のビルが見えますね。



 
ホテルサンルート仙台の解体現場です。震災後に閉鎖され解体工事が始まりましたが
一部、アスベストの除去作業をしないまま解体作業をしてしまい、周囲に基準を大幅に超える量の
アスベストが飛散してしまうというトラブルがありました。その後、解体作業をストップしてアスベストの
除去作業を施し、今年1月から解体作業が再開されました。



 
反対側から見てみました。解体工事は今年3月末までかかり、その後、跡地に9階建ての
ワシントンホテルが建設されます。2013年の開業予定ですが、今回の件で多少遅れるかも知れませんね。



 
ハピナ名掛町アーケードとの交差点を越えると、通り沿いのビルとビルとの間に空き地が出来ていました。
震災で被災した建物が解体された場所です。大規模半壊と判定されると解体費用が公費で負担されるので、
修繕せずに解体を選ぶことが多いのでしょうか、建物が無くなって歯が抜けたような場所が増えてきました。
その多くはコインパーキングになっていますが、早期に新しいビルを建てて欲しいものですね。




 
広瀬通交差点を越えると、通りの雰囲気が変わってきます。街路樹に銀杏が植えられ、
緩やかな上り坂になっていて、銀杏坂という別名で呼ばれることが多い区間です。
通りの先にはNTTドコモの高層ビルが聳え立っています。道路がわずかに右に曲がっているため、
道路を塞ぐように中央にビルが建っているように見え、存在感が増しています。



 
銀杏坂の途中にあるホテル法華クラブが、地元でビジネスホテルを展開している松月産業に買収されました。



 
河北新報によると、現在は法華クラブが松月産業から賃貸する形で営業を続けていますが、
数年後、賃貸契約満了後に改修し、ホテルグリーンチェーンの旗艦ホテルとして営業を開始する方針だとか。



 
法華クラブの斜め向かい側では、エネオスのガソリンスタンドが閉鎖され、跡地で工事が始まっていました。



 
トキワが、11階建て総戸数100戸の「トキワ仙台本町マンション(仮称)」を建設するそうで、
来年3月末の完成予定です。



 
国道45号線を越え、更に北へと進みます。NHK仙台局の手前、長らく売地の看板が出ていた土地に、
建築計画のお知らせが出ていました。松島のバリューという会社が10階建てのマンションを建設するようで、
3月着工、来年2月末竣工予定だそうです。



 
上杉の仙台放送向かい側には、地元の老舗、勝山酒造の古い日本家屋と蔵が立ち並び、
仙台市の景観賞を受賞した、古い街並みの面影を残した一画がありますが、これらの建物も
震災で被害が出たようです。



 
横から見ると、白壁が大きく崩落し、屋根瓦も落ち、修繕工事をしていました。



 
隣接する土地は、勝山酒造から住友不動産が買収した土地で、マンション等の再開発が計画されています。
以前の報道では、震災の影響がなければ来年あたりから工事が始まるということでしたが、
どうなるでしょうね。



 
住友不動産の再開発予定地の北側にも、広大な土地が広がっています。
東北大学農学部の雨宮キャンパスです。



 
東北大学は、雨宮キャンパスを青葉山に移転させる計画ですが、
現在のところ、跡地の売却先や再開発計画の具体的な発表はありません。
以前、地元の商業関係者や有識者などで、跡地利用についての検討委員会が開かれ、
複数のマンションとオフィス棟、商業棟などを建設する基本方針が発表されました。



 
しかし、具体的な計画は進んでいないようです。震災の影響もあり、どうなるかわかりませんが、
約9.3ヘクタールのまとまった土地は中心部では他にない規模なので、それに見合った開発をして、
震災からの復興をアピールできるようなものにして欲しいですね。



 
愛宕上杉通沿いには、大きな可能性を秘めた土地が意外に多くあるように感じましたが、
仙台の経済を活性化させるためにも、今こそ開発を進めて欲しいなと思います。
宮城県では早期復興を進めるために、一部で環境アセスメントを実施しないことを決定しましたが、
東北の経済を牽引する立場の仙台市でも、何らかの後押しが出来ないものでしょうか。








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