| 仙台・話題の現場 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。 |
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 今回は、定禅寺通界隈の最新状況をレポートします。西側から東方向へと向かってみましょう。  今や定禅寺通を代表する建物になった感のある、せんだいメディアテークも被災しましたが、 建物の構造自体に大きな損傷は無く、去年の５月以降、順次再開を進めていました。 しかし、最上階の７階は天井が落ちるなど被害が大きく、最後まで閉鎖されたままでした。  先月末、震災から１年近くたって、ようやく全面再開することが出来ました。 短縮されていた開館時間も、以前と同様に最長２２時まで延長されました。  損傷が激しかった７階の天井は、耐震性に優れた形状のものに変更されました。 柱が無く、各フロアをチューブ状の構造体で支えるガラス張りの独特の建物は、 これからも定禅寺通のシンボル的存在として、ケヤキ並木と共に変わらず存在し続けて欲しいですね。  せんだいメディアテークの東側、晩翠通との交差点の南東角の方に、新しい建物が出来あがっていました。 地元で数多くの結婚式場を運営しているＭＪＱウェディングが建設した新しい結婚式場「グラン・スイート」です。 以前は駐車場だった場所が、３階建ての白亜の洋館風の建物になりました。  ＭＪＱは、すでに定禅寺通沿いに、「定禅寺ガーデンヒルズ迎賓館」と、「ディア・クルール」という式場を、 運営していますが、立地が良く評判も良いのでしょうか、同じ通り沿いで３棟目の式場になります。 たまに定禅寺通で結婚写真を撮影しているところに通りかかることがありますが、 ケヤキ並木の下ではウェディングドレスも映えますね。人気があるのもわかる気がします。  グラン・スイートの斜め向かい側では、東京エレクトロンホール宮城（宮城県民会館）が補修工事中で、 建物が青いシートで覆われていました。ホールは柱が少ない広い空間を持つ構造のせいか、 市内の他のホールも、被害が大きかったようですが、ほとんどのホールは再開しています。 この建物は、その中でも築年数が古く、被害が大きかったようで、いまだ工事中ですが、 一日も早く再開を果たして欲しいものですね。  東京エレクトロンホール宮城の裏側、定禅寺通の一本北側の道路沿いでは、 高層マンション「ザ・ライオンズ定禅寺タワー」が完成していました。  旧勾当台会館跡地に建設された、２９階建て１９２戸の大型マンションですが、 すでに完売したそうです。一番町や国分町などの商業地と官庁街に近い立地の良さと、 大京の最高峰ブランド「ザ・ライオンズシリーズ」ということも評価されたのでしょうか。  定禅寺通と東二番丁との交差点、南東角の「ホテルコムズ仙台」もシートで覆われていて、 補修工事の真っ最中です。こちらも、まだ再開の目途はたっていないようです。 震災から間もなく１年が経ちますが、中心部では、未だに工事用のシートに覆われたビルが、 そこかしこに目立ちます。築年数の古いビルのなかには、思ったよりも大きな被害を受けた建物も 多かったようですね。  ホテルコムズ仙台の北向かいの勾当台公園です。 写真の中央奥、公園の東側に、国の出先機関が入る「仙台第一合同庁舎」の新築が決定しました。 数年前、地方自治の流れに反するとして凍結された計画でしたが、今回の震災で現庁舎が被災し、 老朽化も激しいということで建設が認可されたようです。 ただし、以前の２０階建ての計画から１６階建てに縮小されました。  建設予定地のあたりは、定禅寺通の名前の元になった定禅寺があった場所だと思うのですが、 それらしき碑や案内板のようなものは見当たりません。定禅寺通は杜の都を象徴する通りですし、 名前のもとになった寺の跡地に、その歴史を示すものが何もないというのは寂しい気がします。 合同庁舎が新築されるのを機に、何らかの記念碑的なものを目立つ場所に設置すれば、 新しい名所になると思うのですが、どうでしょうか。  第一合同庁舎建設予定地の南向かい側の「ホテル仙台プラザ」跡は、ＮＨＫが買い取り、 新庁舎を建設する予定です。今年度中にホテルの建物等を解体するそうですが、 設計など準備に２年程かかるということで、しばらくは空き地の状態になりそうです。  愛宕上杉通との交差点を越えて、駅前通の手前まで来ました。 ジブラルタル生命が入居していたビルが解体工事中でした。現場に建築計画のお知らせが掲示されていて、 それによると、跡地には三井不動産レジデンシャルが２１階建て６０戸の高層マンションを建設するそうです。 完成は平成２６年の予定です。  現場の囲いには、同じ三井不動産の先月竣工した「パークタワー勾当台公園」の看板も設置されていました。 こちらは２０階建て１１４戸なので、新しいマンションは高さが若干高くてスリムな建物になりそうです。 定禅寺通沿いでは、既存のビルの補修工事と共に再開発も活発になっているようですね。 |
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