仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 157
コンサート・公演ホールの被災
撮影2011年6月中旬
 
東日本大震災から3ヶ月が過ぎ、だいぶ震災前の状態を取り戻してきた感のある仙台市中心部ですが、
いまだにコンサートや公演の延期や中止が相次いでいます。市内の主要なホールが被災して
修復に時間が掛かっているのが、その大きな理由だそうです。



 
河北新報によると、定禅寺通の東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)は倒壊の危険性はないものの、
壁に亀裂が入ったり、石膏ボードが剥がれ落ちたりして危険な状態だったそうです。



 
その後、応急処置がとられましたが、本格的な修復工事は7月頃からになるそうで、
現在も館内は立ち入り禁止になっています。



 
定禅寺通に面した外壁にも、壁面タイル落下防止のシートが付けられていました。
このホールは、50年近く前に建てられたもので、被害が大きかったようです。



 
年内の使用停止が決定、再開のめどは立っていないということですが、
震災以降、すでに約150件ほどの催しがキャンセルされたそうで、一日も早い復旧が待ち望まれます。



 
東京エレクトロンホール宮城から、定禅寺通を西へと進むと、せんだいメディアテークがあります。
この建物は柱がなく、複数のチューブ状の構造体が各階の床を支える構造で、ガラスに覆われており、
一見、巨大地震に弱そうなイメージがありますが、今回の大震災では、天井の一部が落ちたものの、
建物自体に大きな被害はなく、最新の建造物の耐震性の高さが立証されました。



 
しかし、図書館の本棚から本が崩れ落ちるなどして、震災直後は大変な状態だったそうで、
しばらくの間は閉鎖されていました。現在は展示室の一部を除いて、使用が再開され、
今月中には全館再開されるようです。



 
メディアテークも、様々な催しやイベントが多く行われる施設のひとつなので、
大きな被害がなく、早期に復旧できたのは嬉しいことですね。



 
定禅寺通の西端には仙台市民会館があります。こちらも震災による被害が出たようですが、
築40年近くたつ建物の割には、東京エレクトロンホール宮城ほどの被災ではなかったようで、
つい先日、小ホールの使用が再開されました。



 
しかし、冷暖房機は使用できず、大ホールも使用停止の状態が続いています。
こちらも早期の復旧が望まれますね。



 
一方、仙台駅東口からクリネックススタジアム宮城へと向かう途中の宮城野通に面した、
仙台サンプラザも、市内の重要なコンサートホールのひとつですが、このホールにも被害がでたようです。



 
ホールへと続く階段の手前には、休館のお知らせが出ていましたが、
サンプラザホールは、来月から施設の使用が再開されるそうです。



 
現在、仙台市内で行われるコンサートや公演は、4月中に復旧工事が完了した電力ホールや、
ゼップ仙台などのライブホールに限定されています。娯楽や催し物が開催されるようになってこそ、
本当の意味での日常を取り戻したことになると思うので、各ホールの一日も早い復旧が望まれますね。








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