仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 150
仙台市中心部・東日本大震災からの復興
撮影2011年3月中旬〜4月上旬
 
東北から関東にかけての太平洋側に甚大な被害を与えた、3月11日の東日本大震災から20日が経った
仙台市中心部の様子を見てきました。損傷の大きかった仙台駅では、駅舎全体が工事用の足場で囲まれて
シートで覆われていて、修復工事が本格化したようです。



 
駅舎の復旧に先立って、西口と東口を結ぶ東西自由通路が通行できるようになり、
同時にペデストリアンデッキも開放されました。



 
しかし、駅の中央付近だけは未だに通行禁止になっています。



 
どうやら、中央のペデストリアンデッキ上が復旧工事の資材を置いたり、
駅舎内に運び入れたりする場所になっているようでした。



 
2階の入り口から構内に入ってみましょう。



 
震災直後は、天井板が落ちたり案内板が傾いたりしていましたが、すっかり綺麗になっていました。
節電のためか、以前よりも若干、暗く感じます。



 
新しい新幹線「はやぶさ」がデビューしたばかりでしたが、まだ仙台行きは復旧してなくて、
構内を行き来する人も、震災前に比べると少ないですね。



 
3月末には東北本線と仙石線の一部が復旧、4月初めには仙山線も一部復旧する予定で、
利用客も徐々に戻ってくることでしょう。



 
2階と1階の店舗も再開していましたが、
2階の天井はビニールシートのようなもので応急処置されていました。



 
はやぶさのデビューに合わせて仙台駅に登場した、首都圏以外では初設置の次世代自動販売機
「ACURE」も無事に稼働していました。商品見本を置くケースの替わりに大型画面が付いていて、
画面の前に立った人の年齢や性別を認識して、お勧め商品を表示したり、
季節や時間帯に合わせた商品を表示するそうです。



 
今回の地震の被害は地面にも及び、ペデストリアンデッキ下の道路が、いたるところで陥没しました。
上の写真は3月14日に撮影したものですが、画面左側に向かって斜めに傾いているのがわかります。



 
4月2日に同じ場所に行ってみたら、地面が綺麗に修復されていました。



 
こちらは仙台駅南側、S−PAL1階入口の横の場所です。地面が波打つような状態でした。



 
ここも、すっかり綺麗になっていて、修復工事の早さに驚きます。



 
震災直後、駅前の立体駐車場「エンタツパーキング」の屋上看板が傾いていました。



 
その看板も、撤去されて無くなっていました。



 
高層ビル「SS30」の鉄塔の先端が折れ曲がり危険な状態でした。



 
SS30の上に足場が組まれて、曲がった部分が撤去されました。



 
南側から見てみました。折れた鉄塔がぶつかったのか、上部の外壁が若干傷ついていました。
今後、鉄塔がどうなるのか不明ですが、天に伸びる尖塔を見慣れているので、何とも恰好が悪いですね。



 
鉄塔が折れて危険だったため、SS30南側の北目町通が一部、通行禁止になっていました。



 
SS30は市内では最も古い100m以上の高層ビルなので、
他の高層ビルが、ほぼ無傷だったのに比べて損傷が大きめですが、修復可能な範囲のようです。



 
海から離れた内陸部に位置する仙台市中心部は、津波の被害は全く受けませんでした。
昔から宮城県沖地震の危険性が叫ばれていたので、ビルの耐震性が高いのでしょうか。
中心部に関しては、大きな被害を受けた建物は、ほとんど無かったようです。
しかし、外壁にヒビが入ったり、ガラスが割れたり、タイルが落ちたりしたビルは、所々で見られました。
東二番丁と広瀬通の交差点付近のビルも、外壁の落下防止のシートがかけられていました。



 
勾当台公園前のホテルも、外壁が落ちていて、防護ネットがかけられていました。



 
仙台駅北側のマンションと再開発ビルにもシートがかけられて、修繕作業が行われていました。



 
仙台市中心部は、以前とほとんど変わらない街並みでしたが、
街を歩いみると、色々な場所で地震の被害が確認できました。
しかし、それほど時間がかからずに元通りに戻れるであろう程度の被害でした。



 
タワービルの21階から見ると、中心部のビル街の向こう側に、大津波が襲った沿岸部が見えました。
沿岸部の被害は甚大で、元通りに復興するのに数年か、それ以上かかるかもしれません。
同じ仙台市内でありながら、中心部と沿岸部の被害の差の大きさに、今更ながら驚いてしまいます。








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