仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 361
仙台城の復興状況
撮影2016年10月中旬
 
久しぶりに仙台城に行ってきました。仙台城は東日本大震災で石垣の一部が崩れるなどしましたが、
震災から5年が過ぎた現在では、崩れた石垣の修復作業も完了し、震災前と変わらぬ状態になっています。



 
しかし、今年9月の大雨で土塁の一部が土砂崩れを起こしてしまいました。
場所は東北大学川内萩ホールのある二の丸跡の東側、仙台国際センター西側の向かい側にある土塁です。
現在はブルーシートで覆って土嚢を積んだだけの応急処置状態でした。多くの人が会議等で訪れる場所なので
出来るだけ早く修復してほしいものですね。



 
さて、仙台城の本丸へと登っていきましょう。



 
本丸跡は砂利が敷かれただけの広場でしたが、発掘作業で明らかになった本丸御殿の礎石があった場所に
新たに礎石を置いて御殿の規模や間取りを実感できるような展示がされていました。
大手門の復元は戦後一般に使用されている道路を塞ぐことになり、課題が多いですが
本丸御殿なら金銭的なことは別にして、条件的には復元が容易なのではないかと思いますが、どうなんでしょうね。



 
本丸御殿跡の東側、政宗公騎馬像の北側に見慣れない建造物がありました。



 
本丸広場の整備に伴って新たに設置されたベンチですが、
屋根がついていて簡易的な東屋と言ってもいいような雰囲気で城跡にマッチしていますね。



 
そして今回一番大きな動きがあったのは、昭忠碑の修復です。
震災時、碑の登頂部に設置されていたブロンズ製の金鵄像が落下、大きく損傷してしまいました。



 
昭忠碑は戦争犠牲者を弔うために、1902年に建立された高さ約20mの慰霊塔で、
落下し破損した金鵄像は東北最古のブロンズ像という貴重なものです。



 
東京の専門の会社で元通りに修復されて戻ってきた金鵄像ですが、
慰霊塔の内部が空洞になっていて、約4.5トンもある像の重さに耐えられないことがわかったため、
慰霊塔の前に台座を置き、その上に設置されることになりました。



 
慰霊塔の横から見てみました。翼の幅は6m以上もあるそうです。



 
塔の上で翼を広げた姿を再び見ることが出来ないのは残念ですが、
巨大で精緻なブロンズ像を近くで見られるようになるのは楽しみでもあります。



 
工事現場には金鵄像の説明と昔の写真が掲示されていました。



 
来月には、修復された金鵄像がお披露目されるようですね。








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