仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 341
さくら野百貨店仙台店が70周年
撮影2016年6月上旬
 
仙台駅西口の目の前、まさに一等地の場所で営業をしている地元のデパート「さくら野百貨店仙台店」が
この6月で70周年を迎えました。



 
昭和21年に丸光が営業を開始し店舗を拡大して百貨店になり、
その後は経営陣が変わるたびに、ダックシティ丸光、ビブレ、と名称を変更しながら営業を続けてきました。



 
2002年からは現在の「さくら野百貨店」という名称になりました。経営母体が次々と変わったものの、
同じ場所で地元のデパートとして営業を続けてきて70年を迎えました。



 
今回、70周年を記念して様々なイベントが計画されていますが、
そのなかで最も注目を集めているのが、ミュージックサイレンの復活です。



 
ミュージックサイレンとは、丸光時代に屋上に設置された音楽を演奏するサイレンのことで、
オルゴールと同じような原理で、シリンダーに記録された音階部分を空気が通ってパイプオルガンのように
音を鳴らして演奏するものでした。



 
朝10時、昼12時、午後3時、午後5時、午後9時の計5回、毎日演奏されて市民に親しまれていました。
曲目は日中の4回は「荒城の月」、夜9時は「この道」が演奏されていましたが、
バブル期の1980年代後半頃から音程が狂ったり音が出ない音階があるなど不調になり、
1987年頃に演奏が停止されてしまいました。古い機械で修理も不可能ということで解体されて現在に至ります。



 
今回の70周年記念でのミュージックサイレンの復活は機械が存在しないため、
昔、録音した音楽をスピーカーで流すという方法で実現されました。
屋上の柵にメガホン型のスピーカーが取り付けられているのが見えますね。



 
ズームアップしてみると、青葉通側には3個のスピーカーが確認できました。
今回は70周年記念企画ということで、6月中の土日に12時、3時、5時の3回、「この道」を流すそうです。



 
こちらは駅前通側です。ピンクの看板の下の方にスピーカーが見えます。
ミュージックサイレンが停止されたのが30年近く前ということで、仙台駅周辺を訪れる人のなかには
知らない世代の割合が多くなっているのではないかと思いますが、懐かしさを感じる年代の人々も多そうです。



 
駅前通側のスピーカーをズームアップしてみました。こちら側には2個のスピーカーが確認できました。
今回、流されるのが夜9時に演奏されていた「この道」ということで、昼間の「荒城の月」ではないことに
違和感を感じる人も多そうですが、大音量で流せるクオリティの荒城の月の音源が無かったのかもしれませんね。



 
70周年を迎えた「さくら野百貨店仙台店」は、リニューアルされているものの、
建物自体はミュージックサイレンが演奏されていた頃のままです。80周年、90周年を迎えるころには
どのような変化があるのか、または無いのか、駅前の一等地の今後の動向も気になります。








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