仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 205
ホテルコムズ仙台が営業を終了
撮影2012年9月上旬
 
仙台市中心部、東二番丁通と定禅寺通の交差点に建つ「ホテルコムズ仙台」が、
建物の賃貸借契約を9月末で解消し、営業を終了することが発表されました。



 
この建物は、1981年に三井アーバンホテル仙台としてオープン、2008年にホテルコムズ仙台として
リニューアルされましたが、去年の東日本大震災で大きな被害が出て休業していました。



 
建物外壁が工事用のシートで覆われていて、営業再開に向けて工事が進んでいるものと思っていましたが、
現在は工事は行われていないようです。



 
報道によると、最上階のレストランや客室の一部が大きく損傷、建物自体も大きく被災してしまい、
多額の修繕費用がかかるということで営業再開を断念したそうです。



 
一番町や国分町などの繁華街や官庁街に近く、勾当台公園を見下ろす好立地にあるホテルとして
三井アーバンホテル時代から人気があったので、営業終了は残念です。



 
建物を所有する三井生命では、建物を修繕して再利用するのか、建て替えるのか、今後のことは
未定だそうですが、この立地ですから、どのような利用法でも人気がでるのは間違いないでしょうね。



 
ホテルコムズは、同じ東二番丁通沿いのアネックスを7月に閉館していて、東北地方からコムズホテルが
なくなってしまいましたが、河北新報によると、同ホテルの広報担当は「震災の影響で閉館を余儀なくされたが、
これで東北から撤退するつもりはなく、機会があれば再び出店する」と話したそうです。
なお、アネックスの閉館は当初からの予定通りで、震災とは関係ないということです。



 
ホテルコムズの、すぐ東側では震災直後に閉館した「ホテル仙台プラザ」の解体工事が進んでいます。
このホテルは震災の前に営業終了を発表していましたが、震災のために計画を前倒しして閉館しました。
跡地にはNHK仙台放送局の新局舎が建設されます。



 
ホテルに隣接していた施設、「斎藤報恩会・自然史博物館」も解体の真っ最中でした。
NHKの新しい建物は2018年の完成予定で、まだ先ですが、東日本大震災の映像資料などを
市民が見られるライブラリー機能を持たせるそうなので、どのようなものになるのか発表が待たれますね。



 
宮城県庁18階の展望室から見てみました。
ホテル仙台プラザは、上の方から解体が進み、以前の4分の3位まで高さが低くなっていました。



 
ちなみに上の写真が1年前に撮影した、解体前のホテル仙台プラザです。



 
西側に目を向けると、今回、営業終了が発表された「ホテルコムズ仙台」の建物が見えました。



 
1980年代以前に建てられた古い建物は、震災による被害が大きかったものも多いようで
昔から親しまれていた古いホテルが相次いで無くなってしまうのは残念ですが、
新たな仙台の街が、どのように生まれ変わるのか、期待も持ち続けたいですね。








このページの最初へ
前のREPORTへ 話題の現場TOP 次のREPORTへ



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送