仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 203
サンモール一番町の「からくり時計」撤去へ
撮影2012年8月下旬
 
サンモール一番町の名物だった「からくり時計」が、アーケードのリニューアル工事に伴って
撤去されることが決定したというので、からくり時計が現在どうなっているのか見てきました。
サンモールの青葉通南側の入口では、地下鉄一番町駅と直結するビルが建設中ですが、
高層階のマンション「ザ仙台タワー一番町レジデンス」は全114戸が即日完売したそうです。



 
アーケードの中では、お馴染みになったマルシェ・ジャポンが開催中でした。



 
アーケードを進むと、中央に大きな「からくり時計」が見えてきました。「からくり時計」という名のとおり、
時間とともに音楽が鳴って人形が動いていましたが、数年前から故障して動かなくなっています。



 
この「からくり時計」は、1986年、店先だけを覆っていた両側アーケードを全面アーケードに建て替えた時、
アーケード内の2ヶ所に設置したもので、南側の時計は支倉常長のローマ法王謁見をテーマにしたものです。



 
三体の天使のような人形がありますが、本来は隠れていて時報とともに音楽が鳴り、回転して出てくるものでした。



 
人形の下にはバチカンの大聖堂が描かれた扉があり、この扉が開いて動く人形が出てきましたが、
現在は扉が半開きのままになっています。河北新報によると、商店街では 「時計の修理も検討したが、
製作した京都府の工房は既に解散。他の工房にも問い合わせたが、8000点以上もの部品を
手作りする必要があるため無理だ、と断られた」そうで、複雑な構造の「からくり時計」を維持するのは
想像以上に大変なことのようです。



 
時計の反対側は、支倉常長時代の仙台藩の様子を表したものになっています。



 
こちらの人形は着物姿の日本人になっています。左側が支倉常長、真ん中が伊達政宗でしょうか。



 
人形の下の扉の絵は、藩政時代の仙台が描かれています。こちら側の扉も半開きになっていますね。



 
青葉通北側のアーケードにも「からくり時計」が一基、設置されています。



 
こちらの時計は、七夕をテーマにしたものになっています。



 
この時計も回転する部分が半開きになったまま止まっていて、内部の人形がちょっとだけ見えました。



 
反対側です。こちら側も回転部分が半開き状態でした。



 
最近、ハトが内部に巣を作ったことがあったそうで、こういう部分から内部に侵入したのでしょうか。



 
河北新報の記事によると 「アーケードの改修は2015年度の仙台市地下鉄東西線開業に対応して行う。
天井のアクリル板を交換し透明度を高め、照明も発光ダイオード(LED)に換える。東日本大震災による
破損で雨漏りが増え、来年3月までに工事が終わるよう計画を1年前倒しした。」ということで、9月から
工事が始まるそうなので、買い物客に親しまれた「からくり時計」が姿を消すのも間もなくのようです。



 
ぶらんどーむとサンモールの交差する場所に立つ百貨店「藤崎」の外壁と看板が新しくなっていました。
来年の春頃には、サンモールのアーケードも新しく綺麗になっていることでしょう。からくり時計の代わりになる
ようなものが欲しい気がしますが、バブル時のような予算の使い方が出来ない現在なので、無理のようですね。








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