仙台・話題の現場 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。 |
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津波被害のために閉館していた、仙台港のイベント展示会場「夢メッセみやぎ」が修繕工事を終えて 1年4ヶ月ぶりに開館、再開1回目のイベント、とうほく自動車フェスタが開かれていました。 今回、撮影した写真と、震災前の写真とを見比べながら、復旧状態を見て行きたいと思います。 ゲートの前には、馬の像が置かれていました。被災前は、駐車場の一部が遊歩道のようになっており、 十二支の動物像が置かれていて、この馬の像は、その内のひとつでした。現在は他に像は見当たらず、 遊歩道も駐車場になっていました。他の像は津波で流されたり壊れたりしたのでしょうか。 上の写真は、震災前の2008年に撮影した同じ馬の像です。色も塗り直したようですね。 十二支の像が置かれていた場所は、細長い広場のような遊歩道でしたが、現在は駐車場に変更されました。 十二支像の一部です。これら全てが失われてしまいました。 オブジェとしても面白いものだったので、無くなってしまったのは残念ですね。 さて、現在に戻って展示会場へと向かうと、昔と変わらない建物が見えてきました。 展示棟となりの会議棟も綺麗に復旧しています。 展示棟の前には、人が座れるほどの大きさのグリーンの球が並んでいます。 以前は球を横に切ってずらしたような形でしたが、まんまるになり、色も塗り直されています。 震災前の球形のオブジェです。傷ついた表面を削って、丸く成形したのでしょうか。 写真を比べてみると、以前のものは、全体的に若干大きかったようですね。 展示棟の入り口です。津波当時は流されてきた車などがぶつかり、一階のガラスが全部割れ、 中のものも全部流されてしまったとか。 花のような形をした装飾が特徴的なポールも、多くが倒されてしまいました。 一見すると以前と同じに見えますが、以前の装飾は、花が開いたような形や つぼみのような形など数種類ありましたが、今は全部同じ形なので新しく作り直されたようです。 以前の装飾の写真もありました。比べてみると色も違っていますね。 旗を掲げるポールも、以前は50本近く立ち並んでいましたが、今は4分の1程度の数のポールになりました。 撮影した時には気付きませんでしたが、以前に撮影した写真と見比べてみると、 結構、変更された部分があることがわかります。バブル末期に建設された施設なので、 限られた予算内で完璧に元通りに出来なかった部分や、時代の流れで不要とされたものもあったようですね。 広場には海をイメージして青いタイルで波の模様や、魚の絵が描かれていますが、 ここが本当に海の底になってしまうとは、誰も予想できませんでした。 震災当日は、全国B級グルメイベント「グルメコロシアム」が開かれ、全国から多くの人が集まっていましたが、 津波到達前に近くのビルの屋上へと全員が避難、被害者が出なかったのは不幸中の幸いでした。 再開第一段として「とうほく自動車フェスタ」が開かれ、多くの人たちが訪れていました。 この先もホールの利用予定が続いているようで、これからもイベント展示会場として賑わいそうです。 完全復旧を果たした「夢メッセ」ですが、周囲の施設には、まだ閉鎖されているものもあります。 隣接する仙台港中央公園では、埠頭が崩れて危険な状態のため、閉鎖が続いていますが、 憩いの場として多くの市民に愛されていただけに、早く元通りに再開して欲しいですね。 夢メッセに隣接する、仙台港国際ビジネスサポートセンター「アクセル」は、オフィステナント部分以外の イベントホールや展示場が、閉鎖されたままでした。こちらは震災以前から利用が低迷していたそうで、 復旧費用をかけてでも再開すべきか検討中だとか。 仙台港後背地は、2008年に三井アウトレットパーク仙台港が進出して以来、 次々と大型商業施設がオープンし、商業集積地区になりましたが、それらの店舗も被災してしまいました。 しかし、民間の商業施設は休業が長引けば損失も大きくなるので、復旧作業が急ピッチで行われ、 カインズホームは数日、アウトレットも3ヶ月後には再オープンを果たしましたから、夢メッセの再開が 1年4ヶ月もかかったことが、いかに長い期間だったかがわかります。 カインズホームの看板の下の方を見たら、津波で流されたものが、ぶつかったと思われる傷跡が残っていて、 改めて、津波に襲われた場所だということを実感させましたが、着実に復旧が進んでいることも感じられました。 |
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