仙台・話題の現場
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 155
イービーンズと中央南地区
撮影2011年5月下旬
 
震災で大きな被害を受けて閉鎖中の、仙台駅前の商業ビル「イービーンズ」が、
建物の一部を解体して、今年の秋にリニューアルオープンすることが発表されました。



 
解体されるのは、駅前に面した築年数の古い旧館の4階から6階の部分です。
当初は旧館全部を解体する予定でしたが、被害が集中していた上層階のみを解体、
3階までは残して、ペデストリアンデッキと直通している利便性を維持することにしたそうです。



 
この旧館は、地下鉄の仙台駅とも繋がっています。
河北新報によると、上層階を解体した後は、三階屋上を緑地化して、
イベントも可能なスペースとして整備、復興のシンボルにしたい考えだとか。



 
イービーンズは地元の大手スーパー「エンドーチェーン」の本店として古い歴史があり、
今回、一部解体されることになった建物は1960年代半ばに建てられたものです。



 
その後、西側に9階建ての新館が増築されましたが、今回の震災では旧館ほどの被害は無かったようで、
旧館の上層階を解体後に、新館との一体的な改装をして営業を再開するそうです。



 
とはいうものの、この新館も1970年代の建物で老朽化が進んでいるので、
近い将来、全面的な建て替えは避けられないのではないでしょうか。



 
イービーンズの西側は道路になっていて、最近は自転車の駐輪場としても利用されていますが、
震災後、通行止めのままになっています。



 
イービーンズを含めた一帯「中央南地区」は、中心部最大規模の再開発が計画されていましたが、
リーマンショック以降の不況で、最近は全く動きがありません。



 
中央南地区の一画を占める「エンタツパーキング」も、屋上の看板が傾き、
現在もエレベーターが使えないなどの被害が出ていますが、数年前に再開発組合から脱退、
今のところ建て替えなどの計画は発表されていません。



 
エンタツパーキングの西隣の引進パーキングは、震災の前に看板が外され営業をしていないようです。
中央南地区の再開発が進まない現状なので、なんらかの動きを独自で行うのでしょうか。



 
仙台駅前の一等地なので、当初の計画通りに一体的な再開発が出来れば、
本当の意味で震災からの復興のシンボルになると思うのですが、現状では、なかなか難しいようですね。








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