仙台・話題の現場 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。 |
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震災後の壱弐参横丁を見てきました。戦後すぐに建てられた木造の店舗が軒を連ねている横丁で、 大地震の時の被害が心配されていましたが、今回の震災で建物に大きな被害はなかったようです。 礎石の上に建物が乗っているだけなので、原始的な免震効果があったのだとか。 しかし、ガス管が寸断されて使用できなくなってしまいました。 今回の震災で、電気、ガス、水道などのインフラが、市内のほとんどの地域で一時使えなくなりました。 中心部では電気と水道が、すぐに復旧しましたが、都市ガスは数週間使用できませんでした。 その後、ほとんどの地区で都市ガスが復旧したあとでも、壱弐参横丁ではガスが使えない状態が続きました。 河北新報によると、壱弐参横丁では、震災前から下水道管とガス管とを同時に更新する計画があり、 施工法や業者選定で揉めていて、その計画が決まらないとガス管の工事が出来ないということでした。 狭い路地が入り組んでいるためプロパンガスも使えず、カセットコンロでは火力が弱いということで、 ガス復旧の見通しがつかない状態のなか、営業を諦めて閉店する飲食店も何軒か出てしまいました。 このままでは、横丁の存続の危機だということで、緊急組合会を開いて下水管の施工業者を選定、 本管の工事が始まるまでの仮設管を横丁の天井に設置することになりました。 天井を見ると、細い管が横丁の端から伸びていました。 ガス管の総延長は約500mにもなるそうです。 天井のガス管から、それぞれの店舗へとパイプが繋がれています。 震災から2ヶ月が経って、ようやくガスが使えるようになりました。 地下の本管の工事は夏頃だそうで、それまでは仮設の管を使うことになります。 建物は無事だったものの、思わぬところで存続の危機が訪れてしまいましたが、 復旧のめどがついて良かったですね。 昭和レトロな雰囲気で人気の古い横丁は、大震災の危機を乗り越えました。 再開発計画が暗礁に乗り上げている現在、しばらくは、このまま古き良き時代の横丁で行くようです。 |
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