仙台・話題の現場を見に行こう! 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。 |
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今年の「SENDAI・光のページェント」は、すべての電球をLEDに替え、例年より9日早く、 今月3日から始まりました。青葉通では地下鉄工事のため行われず、定禅寺通のみの開催ですが、 連日、多くの見物客で賑わっていました。 そんな中、14日の夜、2本のケヤキに付けられている配電盤から、相次いで発火するボヤ騒ぎがありました。 幸い、ケヤキに燃え広がることはなく、ケーブルの一部を焼いただけで済みましたが、 原因究明と安全確認が必要と判断されて、そのまま中止になってしまいました。 (写真は事故の起こった配電盤ではありません。) 翌日の報道によると、電球からLEDに替えた際、同時に新しくした整流器のハンダ付け部分に 不具合が見つかり、そこから発火したことが判明、160本のケヤキすべての整流器、2750個を 新しいものに交換することになりました。そして、作業が終了するまでページェントの休止が発表されました。 開催25年目にして初の休止です。 15日から始まった交換作業は、作業員を増員して連日行われましたが、 再開は早くても20日になるということでした。 整流器の製造過程での不良ということで、費用はメーカーと販売会社が負担することになりましたが、 開催期間中の突然の休止で、観光業界に与える影響は大きく、何も知らずに訪れて、 ガッカリして帰った観光客も多かったようです。 しかし、定禅寺通周辺の公園などでは、、予定通りにイルミネーションが続けられていました。 勾当台公園・市民広場の巨大シンボルツリーの下には、たくさんのクリスマスツリーがお目見えしました。 隣接する国分町の「元鍛冶丁公園」では、入口に大きなイルミネーションの門が作られました。 今年、リニューアルされ、新しく作られたステージにも、綺麗なイルミネーションがされていました。 奥に見える凱旋門の形のビルは、バーやスナックが入居しているテナントビルですが、 公園のイルミネーションと、妙に似合っていますね。 定禅寺通西端の西公園では、恒例になったSLのイルミネーションが今年も行われています。 ちなみに中のSLは昔、実際に走っていた本物で、普段から公園に展示されているものです。 広島市のイルミネーション「ひろしまドリミネーション」とのコラボ企画は、2年目を迎えました。 今年は、「ドラゴン」と「折り鶴」の2体に「ペガサス」が加わりました。 他にハート型や天使のオブジェなども展示されていました。 一方、復旧作業が進む定禅寺通では、整流器の交換が済み安全が確認されたものから 徐々に試験点灯が始まりました。また、県民会館前の遊歩道には、休止期間中に訪れた人に 少しでも楽しんでもらおうと、見物客が自由に色を変えられるライトが設置されました。 試験点灯中、電源から外された一部のケヤキは、発電機を付けて点灯させていました。 この電源を切りかえる作業が遅れているということで、20日の再開予定が2日遅れましたが、 22日、季節外れの大雨が降る中、ページェントは全面再開しました。 一度なくなってみると、ページェントが仙台の冬の顔として、市民に定着していることが改めて実感できました。 環境や経済性の観点から、LEDに変更されましたが、ページェントのために特別に開発したという、 電球と変わらない色を再現したLEDのおかげで、温かみのある印象は、ほとんど変わっていません。 並木の枝ぶりという自然の造形を生かしたイルミネーションは、 時代や流行に左右されない普遍的な美しさがあり、25年目を迎えても、見る者を魅了し続けています。 通りには、サンタの格好をして運転するベロタクシーが走りまわっていました。 クリスマスに間に合って良かったですね。 冬枯れで寂しくなった夜の並木を明るくしようと始まった催しは、今や全国各地で開催されるようになりましたが、 並木のイルミネーションとしては、規模や歴史の長さでは仙台が一番ではないでしょうか。 全国に誇れるページェントを、二度と休止しないようにして欲しいものです。 |
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