仙台・話題の現場を見に行こう!
 変化の激しい最近の仙台で、話題になっている場所やマスコミで報道された現場を実際に行ってレポートします。

REPORT 134
勝山酒造が住友不動産に土地売却
撮影2010年10月下旬
 
仙台の老舗、勝山企業が青葉区上杉に所有する土地を、住友不動産に売却することが報道されました。
愛宕上杉通と北六番丁通の交差点南西に位置する土地で、一画には勝山酒造の古い屋敷が残っていて
仙台市の都市景観賞を受賞した場所です。



 
愛宕上杉通を挟んだ向かい側には、仙台放送の社屋が建っています。
勝山酒造は、以前は付近一帯の土地を所有していたそうで、
仙台放送の隣には、今も勝山のビルがあります。



 
仙台放送の向かい側には古い酒蔵が並んでいましたが、
建物が撤去され、交差点の角にあったガソリンスタンドもなくなり、
現在は広大な駐車場になっています。



 
駐車場の奥には、今も営業を続けているボーリング場の建物があります。
手前にはスケート場がありましたが、去年取り壊されました。ボーリング場と合わせた面積は
約17000uで、河北新報によると「大手企業が単独で開発できる限界に近い規模」だそうです。
ちなみに同じく仙台市中心部の再開発「仙台トラストシティ」は約16600uです。



 
ボーリング場側から振り返ってみると、奥に仙台放送、その右側に古い屋敷が見えます。



 
景観賞を受賞した勝山酒造の建物は中心部では珍しくなった古い屋敷なので、
この区画は今回の再開発からは除外されて保存されるそうです。



 
勝山ボーリングの1階部分は大手スーパーの西友がテナントとして入居していて
2階のみがボーリング場として営業を続けています。



 
土地は2年半後をめどに更地にして住友不動産に引き渡されるそうで、
あと2年間位は営業を続けるのでしょうか。



 
ボーリング場とスケート場は、中心部に近い娯楽施設として賑わっていましたが、
建物の老朽化が進み、建て替えて営業を続けても採算が合わないと判断したようです。



 
住友不動産では、跡地をマンションを主体にした開発にするそうですが、
規模が大きく、商業施設との複合開発の可能性もあるとか。



 
勝山の北側には、東北大学農学部の雨宮キャンパスがあり、
現在建設中の青葉山新キャンパスに移転予定です。



 
跡地は売却して移転費用にあてる予定だそうですが、景気低迷のために
現在までに売却先は決まっていないそうです。勝山の再開発と合わせて、
近い将来、この付近が大きく変わっている可能性がありますね。



 
今回売却される土地の南隣には、勝山企業が経営する、婚礼&宴会施設の「勝山館」があり、
こちらは営業を続けるようなので、創業の地から完全に移るわけではなさそうです。



 
勝山館の更に南側には、勝山公園があります。
その名の通り、かつて勝山酒造の屋敷の一部だった場所で、大正時代に仙台市に寄贈されました。



 
公園の一角には、ここを寄贈した伊澤平左ェ門の銅像があります。
時代は、平左ェ門氏の生きていた頃とは、随分と変わりました。



 
住友不動産は、これから具体的な計画をするそうなので、現時点では
どのような開発になるのか不明ですが、その土地の歴史を忘れないようにしたいですね。








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